寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

会話が楽しければ素面で盛り上がれる

 昨日は寿司屋の人たちとメシを食べに出かけました。幹事の方が中華料理屋のリーズナブルな飲み放題・食べ放題プランを頼んでくれていたので大いに飲み食いをしてきたわけです。高級な中華料理屋ではないので、この価格でサービスするためには一体どんな食材を使っているんだろうと少し気になりましたが、一晩たったいま、特段消化器系に異常をきたしているわけではないので問題ないのでしょう。

中華一番!極(1) (講談社コミックス)

 さて、わたしは酒を飲むことをやめておりますが、職場の飲み会でももちろん酒を飲んでおりません。みんなビールやらハイボールやらを飲んでいる中で、わたしだけジャスミンティーやウーロンティーを飲んでいるのです。最初から「酒を飲まないやつ」と認識されていると職場の飲み会で酒を飲まないことも受け入れられます。先日チェーン店の中で異動がありまして、新しい職人さんたちとの懇親会だったのですが、他人に酒を強要するような人たちではないので仲間に恵まれているなあと思った次第です。

今日も飲み続けた私 プチ・アルコール依存症からの生還 (講談社+α新書)

 立場を利用して飲酒を強要するタイプの人がたまにいますが、そういう人は条例で取り締まられるべきだと思います。「確かに飲むことを勧めたが、飲むのを選んだのは自分自身だ。俺には責任はない。」などと抜かしやがりますからね。就業規定にセクハラパワハラを禁止する記載がある企業さんもあると聞きますが、アルコールハラスメントについても明記されるべきでしょう。先日、前の職場でかつて私に飲酒を強要してきた人(自分は飲まない)から電話がかかってきましたが無視しました。アルコールという薬物の力を借りて場を盛り上げることと、トレインスポッティングのように、仲間内でヘロインを打ち合ってキマってることは本質的には同じではないでしょうか。

 

トレインスポッティング(字幕版)

 日経ビジネスオンラインにて、元アル中のライター・小田嶋隆氏と肝臓専門医と酒ライターの方がアルコール依存症について語り合う企画が連載されています。

・酒は百薬の長ではない

アルコール依存症は完治しない

 (ぬか漬けのキュウリは決してもとのキュウリには戻らない)

・飲む酒にこだわらなくなったら危険なサイン

・酒を飲むことで安心する

などなど、実体験を踏まえたアルコール依存症患者の実像を知ることができます。無料記事なので一読されてみてはどうでしょうか。

 わたしが禁酒したのはダイエット目的でもありますが、アルコールを摂取することで人に迷惑をかけたことが続き「自分自身を制御する」ことが困難になり、このままでは危ないな、という思いを抱いたことが主なきっかけとなっています。極端な選択なのかもしれませんが、今はそれで良いと思っています。また、健康のためとか仕事のパフォーマンスを上げるための禁酒というよりは、「酒を飲んでいない(ことを公言して実行してる)自分が好き」ということもあります。酒より自分が好きでした。自分を愛することができる、自分に承認を与えることができる。これは素晴らしいことだと思います。酒を飲まないだけで充足した気持ちになれます。

 こんなことを考えるたびに、ああ自分はアルコール依存に片足を突っ込んでいたのかもしれないと空恐ろしくなるのでした。

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白