寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

着実に痩せてきています

 アルコールを断ち、筋トレ・有酸素運動を始めてからちょうど3ヶ月が経ちました。かつて95kgほどあった体重は本日起床時の測定では80.2kgになっていました。約15kgの減量に成功したことになります。わたし史上最大幅の減量です。よく続けたな、と自分で自分を褒めてやりたい気持ちで一杯です。

いつまでもデブと思うなよ・電子版プラス

 しかし油断は禁物であります。ここで詰めを甘くして失敗するのがこれまでの私でした。伝統芸能の域に達しているとも言えましょう。

 油断しない、という心構えだけでは油断してしまうので、危機感を持つためには精確なデータが必要です。先日、市立体育館のトレーニングルームに行ってきまして体組成を計測してきました。なんと、未だ体脂肪率は20%を大幅に超過していました。そもそも体重自体80kgを超えており、世間様からは「このデブ!」という目で見られていることは必定であることをゆめゆめ忘れてはならないわけです。

意識の高いデブ

 というわけでわたしは酒は断っても油は断たない決意を新たにいたしました。具体的な目標は以下の通りです。

2018年12月31日までに体重75kg、体脂肪率15%を達成する。

あと5ヶ月で5kg体脂肪を落とす必要があります。体組成測定の結果、内臓脂肪が多いとのことでしたので、糖質制限より有酸素運動の方が私の場合、効果的であります。11月くらいに前倒しで達成し、年内はキープのための生活習慣構築へのアジャストメント期間にできれば理想的です。頑張って健康になるぞ!

 

。。。これだけではみなさんにとって何ら有意義なエントリになっていないので、糖質制限と減量に関する医学論文を一報紹介します。

タイトルは"Weight and Metabolic Outcomes After 2 Years on a Low-Carbohydorate Versus Low-fat Diet. A randomized trial"というものです。(Ann Int Med 2010 Aug 3.153(3):147-157)

 糖質制限ダイエットと脂質制限ダイエットは減量についてどっちがどうなのよ?ということを調べた論文です。

 結論から言うと、どちらも減量効果は変わらなかった、というものです。2年間の観察期間のうち、最初の1年で11kg減っています。観察終了の24ヶ月目ではベースライン(開始時)から7kgの減となっています。2年でいったん11kg落ちて、そこから1年で4kg戻ったことになります。体重測定は0,3,6,12,24ヶ月目に行っていますが、どの時点でも体重の減り方は糖質制限群と脂質制限群とで有意な差はありません。

 この報告は食事療法に"comprehensive behavioral treatment"を組み合わせていることがポイントです。生活指導的な行動療法もあわせて行っているところです。我流で糖質制限!脂質制限!と鼻息荒くするのもその意気やよし良いですが、やはり医師・栄養士さんやトレーナーなど詳しい人と相談しながらの方が効果的に減量できそうです。

 ちなみに第59回日本糖尿病学会において、糖質制限は腎臓機能低下例には不向きであること、低炭水化物食の導入により死亡率が増加すること(ただし植物性タンパク質を多く摂取した場合は逆に死亡率が低下した)が報告されています。健康増進のためには自分の体の状態と相談した食事療法を選択することが欠かせません。

 研究の結論としてはごくごく当たり前のことなのですが、さまざまな誘惑(カロリー摂取への誘惑や、楽して痩せたいという誘惑)に負けがちなわれわれミレニアル世代にとっては見失いがちな視点かと思います。