寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

信用を高めるために

 信用を英語で書くとcreditです。みんな大好きクレジットカードは信用が基本となっています。信用がある人にはお金が貸せますが、信用のない人はお金が借りられません。借りられないことはないのですが、金利が大変高くなります。10日で1割の金利がつくことを「トイチ」といいまして、暴利を貪る金融機関(サラ金街金高利貸し)の別名みたいに言われているという認識の方が多いかと思います。ヤミ金ウシジマくんの世界では「トイチ」ではまだ甘くて、1日3割の(利子がつく)「ヒサン」だそうです。

※ヒサン:額面では5万円を貸すことになっているが、実際に借り手に渡すのは3万円。予め金利分1万5千円と手数料5千円を抜いておき、当日中に5万円の返済を求めるというもの。

闇金ウシジマくん 42 (ビッグコミックス)

 なんという暴利。それでも(銀行も街金すら)誰も貸してくれないから、「ヒサン」でも借りざるを得ないというわけですね。色んなところから借りてる多重債務者、自己破産者などが主な借り手とされているようです。サラ金を締め上げたらヤミ金に多くの債務者が頼らざるをえなくなったでござるの巻。

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

 色んなところから借金してるだけならまだ良い(それでも住宅ローンの審査などでは致命的になる)のですが、返済に遅滞があるーたとえばクレジットカードの引き落とし日に入金されてないーなどがあるとクレジットヒストリー略してクレヒス、信用の履歴書に傷がつき、信用を失います。お固い金融機関ではお金が借りられなくなります。余談ですが大東建託のサブリース云々で話題になったスルガ銀行のビジネスモデルは「普通なら貸さないような人にも貸す」だそうです。なんだかサブプライムローン問題のアレみたいですね(映画「マネーショート」を観よう)。

マネー・ショート華麗なる大逆転 (字幕版)

 公務員、上場企業勤務の会社員などは属性として信用が高いので、銀行もどうぞ借りて下さいと言わんばかりだそうです。私の常連さんに某上場企業の管理職の方がいますが、7千万円くらいのローンは組めると言っていましたね。羨ましい話です。いや、別に羨ましくはないか。生命を担保に住宅ローンの返済頑張ってください。

 当エントリのタイトルは「信用を高めるために」ですが、要はちゃんとした金融機関(とも言えないみたいですけど)から常識的な金利で何かの資金を工面するにはまず信用が重要ということです。もちろんビジネスの目論見書の内容が利益を生みそうかどうか、ということも必要でしょうけれど、貸す側は人(の裏にある資産も、か)を見て貸すもののように思います。そう考えると、中学生くらいからお勉強を頑張って世間で良いとされる大学に入り、良いといわれる企業に勤めたり公務員になったり医師や弁護士になることが信用を高めることに直結するのでしょう。中高生のみんなが今覚えてる英語のイチ単語、数学のイチ公式、化学のイチ元素記号が自身のクレジットを高める、と考えると位置単語あたり5円くらい与信額に換算すると勉強のモチベーションになるでしょうか。なるわけないよね。もっと大きく考えよう。夢はもっと大きく。

Think Big, Dream even Biggerですね。