寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

沸騰しそうな心の鎮め方

※あくまで沸騰であり、フットーではありません。
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 怒り、苛立ちなど興奮性の感情については、興奮性の神経伝達物質化学物質であるグルタミン酸の放出または後シナプスグルタミン酸受容体をブロックすることによって抑えることができるでしょう。しかしこれは躁うつ病薬物療法と本質的に違いがないような気がします。

 このブログでは「習慣の力」という言葉を度々使っていますが、「習慣の力」を活用することで興奮性の感情を抑えることができないものでしょうか。想像してみてください。興奮性の感情をうまく他の感情の経路に流すことができて、他者にその感情をぶつけることなく平和に過ごす毎日を。私たちの貴重な時間を他者との感情的なやり取りで消耗するのは実に勿体無いことです。興奮性の感情を制御できるようになれば、ある意味で興奮性の感情をコミュニケーション上の武器にすることもできるのではないでしょうか。いつも怒鳴り散らしている人が怒鳴っているよりも、普段にこやかで物静かな人の目線がさっと厳しくなる方が「しまった!」と恐れを抱いてしまうものではないでしょうか。怒りの感情そのものを押さえつけるのではなく、怒るべきときに怒りを表現し伝えることが求められています。

 それではどのようにし興奮性の感情をコントロールしていけばよいのでしょうか?怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」の考え方とほぼ同じです。もとは犯罪者の矯正プログラムとして活用されていたようですが、一般にも広がってきました。日本アンガーマネジメント協会というものもあります。はじめての方へ | 日本アンガーマネジメント協会

何か言われて感情的になってしまい、言い返してしまった挙げ句火に油を注いでコミュニケーション大炎上。

アメリカの映画ではこういうシーンを時折目にしますが、皆さんの家庭生活や職場でもこういったインシデントが時折発生するのではないでしょうか。アンガーマネジメントでは、禁忌の行為があります。それは「反射的に言い返す・行動する」ことです。心理学的に「怒りのピークは6秒である」そうです。この6秒をどうしのぐか、その技術的な点もさることながら、もう一つ重要なポイントがあります。それは「怒りは二次的感情である」ということです。怒る前には悲しみや不安などの一次的感情が発生しており、それが解消されないまま時間が経過すると感情のバケツが一次的感情で溢れてしまい、それが怒りという感情として現れてしまいます。怒りの誘引となっている悲しみや不安の原因を見つけ理解し解決することが根本的なアンガーマネジメントであるのでしょう。

 そして自他共のキャラクターの理解が重要でありましょう。コミュニケーションは相手ありきであります。相手に合ったコミュニケーション方法があります。相手が「そういう人」だと知っておけば心の準備ができます。自他を知るためのチェック表をアンガーマネジメント協会のHPで見つけましたので共有させていただきます。ご活用ください。
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自他を知るにはこの他エゴグラムなどのツールがありますので、興味のある人は探してみてください。エゴグラムによる性格診断自分とも他人とも向き合うことからアンガーマネジメントの第一歩が始まるのでしょうね。

 ちなみに「怒りの6秒」をどう凌ぐか、そのソリューションとして有名なものは「素数を数える」ですね。お試し下さい。
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