成功のために必要な3つのこと
以前勤めていた寿司屋で、若手(新人)職人の指導的な役をしていたことがあります。若手の指導を通じて、「伸びる若手」「伸びない若手」の差になんとなく気づきました。せっかくブログを書いているので、その知識をみなさんと共有したいと思います。
私のかつての勤務先はなかなかシステマティックな寿司屋で、指導される新人に「日報」「週報」「月報」の作成と提出が課されます。それらが提出されたら指導員はその日のうちに目を通し、必要があれば朱を入れます。最初のうちは朱入れしないことはありません。朱入れの必要があるケースは以下の3点に当てはまる場合が多かったように思います。
1.明らかに文法や用法を誤っている場合(てにをは含む)
2.文章の質量ともに「手を抜いている」ことが明確な場合
3.目標が抽象的または否定型で表記されている場合
でした。3の「目標が否定型で表記されている」とは、例えば「夜ふかししない」「サボらない」などの書き方ということです。
神経言語プログラミング(NLP)の世界では、「無意識は否定型を理解できない」「無意識の力は強力である」ゆえに「否定型で表現されたことは無意識レベルでは肯定型で刷り込まれている」と言われています。
具体例をあげましょう。ピアノの発表会でライバルどうしのAさんBさんがいると仮定します。AさんはBさんの発表の前にこう声をかけます。
「ミスしないでね!」
これは否定型の表現です。意識レベルでは「ミスをしない」という論理で記憶されているのですが、無意識レベルでは「ミスをする」と刷り込まれているのです。無意識〉意識ですから、AさんはBさんを励ましているようで、無意識レベルでは結果的に呪いをかけていたことになります。
あくまでNLPの理論ではありますが、案外当たっているような気がします。無意識の力と否定型恐るべしといえましょう。
「伸びる若手」は1はあるものの2.3について朱入れするケースが少なかったように記憶しています。すなわち
「伸びる若手」は目標が明確かつ肯定的で、しかも手を抜かない。
ということになるのではないでしょうか。伸びる若手は「寝坊しない」という目標を「6時に起きる」と表現していました。そしてレポートの、立てた目標に対してどうであったか記載する欄には、その目標に対して真摯なコメントが書いてありました。「6時に起きるという目標に対して6時15分の起床であった。15分遅れたということはそれだけ仕込みの時間が遅れるということである」などと意識の高いことが。。。
目標は具体的に、そして肯定的に。かつそれに対して真摯に取り組むことが伸びるために有効である可能性があることに気付かされました。きっとそういう人は一日を充実させることができるのでしょうね。
充実した一日を過ごすためには
1.具体的かつ肯定的な目標を立てる
2.目標達成に必要な具体的行動を定めて実行する
3.1と2を覚えておくこと
の3点を意識的無意識的に刷り込んでおくことが必要だと思います。
とはいえ、目標として睡眠時間の削減を掲げないほうが良いと思いました。
さあ、一週間の始まりです。公私ともに日報・週報・月報を充実させていきたいものです。