あの性的行為があなたの健康に繋がるかもしれない
※今回のエントリには性的なコンテンツが含まれています。そういうのが苦手な方は読むのを控えたほうがよいかもしれません。
かつては変態的行為とされたオーラルセ。クスもいまや一般的な行為となった感があります。世の中にはいろいろな性癖の持ち主がいて、「顔面にかけるのが好きだ」と言う人や「喉の奥に突っ込んで苦しそうにしてる顔を見るのが好きだ」という人や「spermを飲ませるのが好きだ」という人など様々です(わたしは特にありません)。
基本的には口内にspermを出されるのが嫌だという女性が多いのではないかとおもうのですが、その原因としてはアレ独特の匂い・味・刺激感があると聞いたことがあります。特に味の部分では「苦さ」が特徴的とされています。むかしなつかし某テキストサイトでは、sperm(正確にはsemen)の味を「ニガシオ」と称していたことを記憶しています。まあそれはどうでもいいですし、semenの味やオーラルセ。クスが当エントリの本題ではありません。紹介したいのはこの記事です。記事のタイトルを読めばこのエントリのオチが分かってしまうという感じですが(笑)
Strong sensitivity to bitter tastes tied to higher cancer risk.
苦味に対する強い感受性はがんの高いリスクと関連がある、というものです。
記事を読んでいて面白かったのは、これは男女共通の話ではなく女性に限った話だということです。
要点を箇条書きにします。
・ペンシルバニア大とリーズ大の共同研究
・5500人のイギリス人女性を対象にした
・20年に渡りライフスタイルや食事(食べ物)の要因との関係を調査した
・人によって苦味の感じ方が違う化学物質PTC(PTC;phenylthiocarbamide)への感受性と発がんリスクが関係してるようである
・PTCへの感受性の違いはレセプターであるTAS2R38の遺伝的変異によるものらしい
・研究者たちは最初は「苦味に対する感受性が強い人は野菜を食べないからガンになりやすいんじゃねーの」と思っていた
・研究者たちは参加者を苦味への感受性の強さに応じて3群に分けた。A"supertaster"とB"tasters"とC"non tasters"である
・C群と比較するとB群では発がんリスクが40%、A群は58%高かった
・しかも、各群では野菜の消費量に統計学的に有意な差はなかった
・苦がりな人はアルコールも苦手だろうから、むしろそれはがんのリスクを下げることになる
・不思議だなー、もしかしたらトータルのダイエットレベル(食餌の水準?)が低いのかも?
というものでした。面白いですね。
というわけで、彼女や配偶者のがんリスクを心配する優しい男性諸氏、semenのテイスティングをしてもらってみてはいかがでしょうか。コーヒーや喫煙はsemenを苦くするそうです(逆にフルーツを食べるとマイルドになるらしい)。わざと苦くしないであげてくださいね。あくまで彼女・配偶者の発がんリスクを心配するためにやるんだという説得力を増すため、テイスティングを提案する前にこのエントリを3回くらい読んでおきましょうね。
それでは今夜も良い夜を。