ウェブは確かにバカと暇人のものであった
インターネットは人間の生活を便利にした。その一方でインターネットは憎悪の増幅装置となり、ネットで増幅された悪意は殺意と化し、死人を出すに至った。
犯人は福岡県在住の無職の42歳男性。かねてよりはてなブログ界隈では有名仁であったそうである。あるイザコザを契機としてhagex氏に強い恨みを抱き、hagex氏がイベントで福岡を訪れた際にナイフ片手に襲撃し刺殺せしめたそうである。インターネットがなければ起こることのなかった事件だと考える。しかしインターネットを今更無くすことは不可能なのでこの種の事件は高くはないが決してゼロではない確率で発生し続けるのだろう。インターネット的な面識はあったとしても、直接会って話したわけでもない人を刺殺してしまう程度には頭がおかしい人はおそらく一定の割合で存在し、ネットでの振る舞いが攻撃的である程度では予防拘禁はハードルが高い。従ってインターネットで発信を続けたいのであれば自衛策が求められることは論を待たない。
わたしがいつもインスパイアされているブロガーのヒデヨシ氏は当事件の犯人の属性を「無敵の人」と評し、それへの対策を発表した。
まとめると
・「無敵の人」を名指しで攻撃しない
・「無敵の人」と出会わない
・そのために「お金の壁」「信用の壁」「常識の壁」を活用すること
(見も蓋もない言い方をすれば、いきなりタメ口で話しかけてくるようなフォロワー一桁の卵アイコンのクソアカウントは無視するということだ)
である。「君子危うきに近寄らず」という金言が身にしみるのである。
「無敵の人」についてはツイッター界隈でいろいろあったのでまた機会を改めて記事にしたい。「失うもののない、ネットの匿名の無職の暇人」に消耗させられ時間ーときには命までもーを奪われないために、我々はインターネットから距離をおくことを考慮する段階にきているのである。