寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

トランプ大統領の本で自己啓発?

 40年近く生きてきて実感することですが、「人と人との繋がり」は仕事でも日常生活の中でも本当に大切だと思います。修行時代の親方や先輩、学生時代の先生、常連のお客さまなどなど、、、過去に自分が出会ってきた誰かが新しい出会いを見えない形で繋いでくれているようで、まさに「縁」だと思う次第です。

 さて、いまから10年以上前になりますが、日本でmixiというソーシャルネットワークサービスが隆盛を誇っていたことを覚えておられるでしょうか。当時は「招待制」であり、リアル知り合い同士がインターネットを介して繋がる、いわばインターネット同窓会的な要素が強かったように思います。フェイスブックではありませんが、顔が見えるSNSだったように思うのです。

 今のソーシャルネットサービス界隈はどうでしょうか。全く知らないもの同士がインターネットを介して会話し、時事問題について語り合い、同好の士・意見を同じくするものが一種の派閥を形成したり、ときにはオフラインで直接会ってあれやこれやエンジョイしたり炎上したりしているようです。

 わたしはソーシャルネットワークにはinstagramに時折投稿する程度で、現在は特段誰かに深く繋がっているわけではありません(リアル知り合いは何人かいますが)。一時期は酒と同様、twitter依存状態でありました。しかし様々なトラブルがあり(職場に電話がかかってきたり、個人情報を漏洩されたり)、辞めました。その結果、私の生活はtwitterに依存していたときより遥かにまともになったように思います。twitterのトラブルで危うく職を失いそうになり、ストレスで酒を飲み、生活と発言が荒れ、人間関係に不和が生じ、さらにストレスが増し、酒量が増えるという悪循環でした。現在は私の人生を狂わせる要因となった酒もtwitterも辞められており、平穏な日々を過ごしています。なお、酒もtwitterもそのものは悪くないのでしょうが、私には使いこなせなかった、ということです。自分の健康やまともな人生に責任を持つのは自分自身でありましょう。

 顔も知らない、直接話したことのない人とオンラインだけでなくオフラインでも仲良くなれるケースはありましたが、ごくわずかでした。ちなみにtwitterでトラブルになった人とはオフラインで会ったことはなく、その人に直接宛てたわけではありませんが、逆鱗に触れる内容であったためにいろいろと不快な思いをさせてしまいました。もちろん迂闊な呟きをしたわたしに一部責任はありますが、なぜそのことで職場までクレームを入れてあることないこと吹き込むのか理解に苦しみました。インターネットにはやたらと攻撃力が高い人がいるものです。そういう人に「やめろ」といってもやめるわけはありません。そういう人にとってTwitterはノーリスクで他人を叩ける楽しいオモチャですから。。。所属する組織がなくて時間が有り余っている人なんて特に!

 私はそういう人を責めたいわけではありません。言いたいことは「心身ともに闇に包まれる前に、自らソーシャルネットワークから距離を置こう」ということです。ソーシャルネットワーク、特にTwitterは私のようなボンクラがハマるとアウトプット一辺倒になってしまい、インプットの時間が減ってしまいます。本を読まなくなり、スマートフォンに時間を盗まれていきます。時間にカギをかけない自分の意志の弱さもありますが。そして、オンラインで他人のあら探しをしたりネタにしたり、わざわざ言わなくても良いことをシニカルな自分を演じるために言ったりと、凡そまっとうな大人であれば恥ずかしくなるようなことを日々やっておるわけです。それはお前だけだ、と言われたらそれまでなのですが(笑)。他人をネタにして上から目線でシニカルぶったことを呟いて見知らぬ人からのウケを狙うのは、なんと痛いオッサンなのだろうと自分自身を振り返って反省しておるところです。。

 必要なのは内省の時間なのでしょう。ドナルド・J・トランプが書いた「金の作り方は億万長者に聞け!」という本(なんちゅうタイトルじゃ)に、成功のためには内省の時間が必要だと書いてありました。本によると、トランプ氏は1日3時間内省するそうです(読書や一日の振り返りの時間だそうです)。

 他人の粗さがしや皮肉を言うに自分自身を振り返って、これからの自分のやるべきことや果たすべき役割について心穏やかにしっかり考えたほうが人生が豊かなものになりそうです。

金のつくり方は億万長者に聞け!~大富豪トランプの金持ち入門~

タイトルはアレですが、私のようなボンクラ野郎にとってはなかなか刺激を得られる自己啓発本だと思いました。良ければ読んでみてください。