寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

佐藤と加藤と武藤と後藤

早口言葉ではありません。

 アメリカの哲学者エマーソンはこう言いました。「良い習慣は、わずかな犠牲を積み重ねることによって作られる」と。ダイエットにはまさにこの金言が当てはまりましょう。そもそもダイエットとは食事療法という意味があります。摂取エネルギーを減らし(規定体重より少ない人は増やす必要があるでしょうが)より健康な生活を過ごす食習慣を身につけていきたいものです。

エマソン 自分を信じ抜く100の言葉

 さて。エネルギーの摂取を減らすには、エネルギーが多い炭水化物、すなわち糖質や脂肪分を中心に減らしていく必要があります。前のエントリでも触れたように、糖質1gは4kalに相当します。体重1kgは約7000kcalですから、糖質1800g、お茶碗9杯ぶんの炭水化物ということになります。あくまで単純計算ですが、1ヶ月でトータルお茶碗9杯分の炭水化物の摂取を減らせば1kg痩せられる、ということになります。

f:id:sushishock9:20180517175548j:image

 人体のエネルギー源は糖質と脂質です。糖質のなかでもブドウ糖とよばれるものが重要です。ブドウ糖は英語でグルコースと呼ばれます。糖類を英語読みするときには末尾に"ose"「ース」が付きます。グルコースラクトース(乳糖)、フルクトース(果糖)など。。。ちなみにオリゴ糖は単糖が数個繋がったものの総称なので末尾にoseは付かず、oligosaccharideと書かれます。デンプンを摂取するとアミラーゼという酵素の働きによりブドウ糖に分解されます。このブドウ糖は小腸から吸収(血液の中に取り込まれること)され、いったん肝臓に運ばれます。ブドウ糖は肝臓から血流に乗って全身に運ばれ、エネルギー源として消費されるほか、肝臓と筋肉ではエネルギーの備蓄としてグリコーゲンというかたちで保管されます。グリコーゲンはエネルギーが必要な時にグルコースに変わります。グリコーゲンの貯蔵量には限界があるので、糖質をとりすぎてしまうとグルコースが過剰となり、脂肪となって蓄積されます。これが「太る」ということです。

スーパーサイズ・ミー [DVD]

 血糖値とは血液の中のブドウ糖の量のことです。血糖値が上がると、膵臓からインスリンと呼ばれるホルモンが分泌され、血糖値を下げます。血液からブドウ糖は減ります。ブドウ糖はどこに移動したのでしょうか。細胞の中です。よくダイエット本で「GI値」という言葉が出てきますが、これはGlycemic Indexの略です。ある食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったものです。ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として、相対的に表されています。 このGI値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅くなり、インスリンの分泌も抑えられブドウ糖が細胞内に取り込まれにくくなり、従って(相対的に)太りにくい食材であるというわけです。

このサイトにいろいろ書いてあるので、読んでみると良いでしょう。はちみつとメープルシロップGI値の違いの話など興味深いですよ。

 減量のために糖質を減らすというよりは、2型糖尿病にならないために糖質を減らし、高い血糖値を維持しないよう様々なことに気を配っていきたいものですね。