寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

【美容】本当にお肌に良いことって?コラーゲン摂取は無駄だった?①

 はい、ムダです。

 

 昨日から、福岡伸一先生の「動的平衡」という本を読んでいます。生命の本質は絶え間ない合成と分解(代謝)という動的な(dynamicな)平衡状態(equilibrium)にあるようです。この「合成と分解」という観点から考えると、お肌のためにコラーゲンを摂取あるいは皮膚に直接貼り付けることはナンセンスということが書かれていました。

 

 

 コラーゲンのサプリメントや、コラーゲンが含まれている飲料、美容グッズ。街に溢れています。テレビを観ていても「スッポン鍋でコラーゲンを補充してお肌ツヤツヤ!」なんてタレントさんが言ってますね。今までは私も「へえ、やはりコラーゲンはお肌に良いんだな。肌荒れしたらコラーゲン入りの栄養ドリンクでも買ってみるか」なんて思っていました。しかし、本当にそれは正しいのでしょうか?

お肌。小難しく書き表すと皮膚組織となります。皮膚組織は表皮・真皮・皮下組織と分かれています。みなさんもよく知ってる「角質」というのはお肌の一番外側の部分で、正確には「角層」と呼ばれます。角層は、これまた有名なケラチノサイトという細胞が分裂し、細胞核が消失したものです。ケラチノサイトの殆どがケラチンというタンパク質で構成されています。

角層は体の一番外側にあるわけですから、要は人体のバリアーでもあります。外界からの刺激や乾燥から人体を守るわけです。容易に水を通さないような作りをしています。ガッチリと積み上げられた土嚢を想像して下さい。水も通さないのに、コラーゲンのような大きなタンパク質を通すものでしょうか。考えてみてください。これが、コラーゲン含有のパックや化粧品はムダであると断言する理由の1つです。

次のエントリに続きます。