寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

大人のオモチャを遠ざけよう

 私はマルチタスクが苦手です。脳内メモリが著しく少ないため、A,B,Cという3つの異なる作業を同時並行して行うとすると、必ずどれか2つは50%未満の出来栄えになります。仮に作業Aを最優先でやったとしても、Aすら70%くらいの出来になってしまいます。「おまえ、寿司職人には向いてないな」と良く言われてしまいます。

二郎は鮨の夢を見る

 ITが発達してさまざまな作業の能率が向上したにもかかわらず、現代人はやるべき作業が増え、ますます忙しくなっています。仕事もマルチタスク化しています。マルチタスク化が苦手な人が一朝一夕にマルチタスクパーソンになれるわけはないので、できるだけマルチタスク化しないような仕事の進め方をすることが重要だと思います。それでは、具体的にはどうしたら良いのでしょうか?

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 すみません、3秒ほど考えてみましたが具体的な対策は思いつきませんでした。というわけで、人のアイデアをパクります。こういう本が話題になっていたそうです。

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

この「シングルタスク」についてリクナビジャーナルに取り上げられていましたので、引用させていただきます。

マルチタスクとは、さまざまなタスクに対応して『常に気が散っている』状態であり、実際には役に立っていない。一つの作業に集中するシングルタスクは『結局、何もできなかった』という日をなくすものであり、マルチタスクをやめた瞬間、生産性は10倍になる」と説いています。

 なるほど、マルチタスクは「集中を欠いた状態」とも取れるわけか。

本書の中では、シングルタスクが効果的である理由、マルチタスクを止めシングルタスクに切り替える方法、シングルタスクを継続・定着させる方法などが紹介されていますが、今回は、シングルタスクに切り替える方法をいくつか抜粋し、ご紹介します。

 そこだ!知りたいのは!

余計な邪念に邪魔させない!「脳の環境」を整える方法
 改めて言うと、「シングルタスク」とは、「一度に一つの作業に集中して生産性を最大化する」こと。

 ハーバード大学の研究によると、「あたふたとせわしなく働いている社員たちは1日に500回も注意を向けるタスクを変えるが、能率の高い社員たちは注意を向けるタスクを変える回数が少ない」という結果が出ている。つまり、タスクからタスクへ注意を向ける矛先を切り替えるたびに生産性が下がるのだとか。

 非効率なマルチタスクを止め、シングルタスクを推進するには、まず「脳が力を発揮できる最高の環境を作ることが大切」と著者は言う。そのための方法をいくつか紹介したい。

●「シンプルに考える」ための時間を毎日5分以上確保する

 シングルタスクを行うには、「今の状況において、自分にとって最も大切なこと」を決める時間が重要。例えば散歩をしたり、机に向かって瞑想したりするなどして頭の中を整理しながら「一人でじっくり考え事をする時間」を決めるといい。最も大切なことが決まったら、それを責任持ってやり遂げればいい。

 シングルタスクを行うための「事前準備」が必要なんですね。ランニングする前に準備体操したり、旅行の前に旅程表を作成したりするように。

 

●煩雑な情報の中で1つにフォーカスするために「パーキングロット」を使う

パーキングロットとは駐車場のこと。もし、進行中の作業とは関係のないことが頭に浮かんだら、その考えをひとまず脇(=パーキングロット)に置き、後で時間ができたら対処する習慣を身につけよう。

例えば、会議中に議題とはあまり関係のない話題が上がった時、あとで話し合うためにポイントをボードの隅に記録しておくことがあるだろう。このように、頭に浮かんだことをノートなどにメモしておけば、脳に負担をかけずに記憶を管理することができる。

 メモは本当に必要。「目の前のことに集中」しすぎて後で忘れてはいけない。そのためのメモですね。

●デジタル機器をアナログ機器に変える

多くの現代人は、デバイスの利用をうまく自制できずにいる。スマホのメモ機能を見ようとしたのに新たなメールに気づいたり、調べ物をしようとしていたのにSNSを見てしまったり…そのままネットサーフィンに発展…というケースは少なくないはずだ。

 スマートホンは大人のオモチャですね。そうするとSNSは大人の公園だとも言えましょう。いい年した大人が公園でブランコ遊びしている姿を考えると、少し微笑ましい気もします(笑)

アナログ機器に変えられるものは変える(著者はプレゼン中に使っていたスマホのタイマー機能を止め、昔ながらのストップウォッチに替えたとのこと)、電話やメール受信などどうしても必要なものは気が散らないようにミュートにするなどの工夫を。ミーティング中などはスマホをしまっておく、画面を下に向けて置くなども有効。閲覧したウェブサイトは用が済んだら閉じることも推奨している。

 そう、スマートホンに触れる時間を減らす必要があります。もしミヒャエル・エンデが現代に生きていたら、時間泥棒の犯人をスマートホンにすることでしょう。スマートホンを手元に持たない仕組みづくりを作り上げたいものです。

 自分の仕事も生活もできるだけ「シングルタスク集中型」にしていきたいと思います。何かしら実践してみて良いと思ったもの、考え方などがあれば、今後も当ブログで紹介していきます。どうぞよろしくお願いいたします。