寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

大人のオモチャとの付き合い方について

 先日、大人のオモチャと距離を置こうというエントリを投稿したものの、ある場面において大人のオモチャa.k.aスマートフォンとの相性の良さを発見しました。

 その発見とは、シングルタスクを遂行しようとしても家庭内ステークホルダーから矢継ぎ早または前言撤回系のマルチタスクが降ってきたときのイライラ感の軽減にスマートフォンが役に立つ、ということです。どういうことか、具体例を挙げます。

 

 例:あなたは1階、家庭内ステークホルダーは2階にいるとします。あなたは家庭内ステークホルダーから、「1階から◎◎を持ってきてほしい。」と言われます。あなたは「任せておけ」と返答し、◎◎を探します。あなたは◎◎が見つかったので2階までの階段の中腹まで上ります。そのとき、家庭内ステークホルダーから「あ、あと1階に▲▲があったはずだから◎◎と一緒に持ってきて。」と言われます。あなたは「先に言えよ」と内心イラっとしながらも「りょーかーい」と返答し、▲▲を探しに1階に戻ります。▲▲が見つかり、再び2階への階段を攻めるあなた。中腹にさしかかると、家庭内ステークホルダーから「ごめーん、やっぱ▲▲いらなかったー、戻してきて〜(テヘペロ」などと言われます。ここで普通の人なら「いい加減にしろ!」と文句の一言も言ってしまいます。こうして家庭内戦争の火ぶたは切って落とされます。

ぼくらの七日間戦争

 行ったり来たり、出したり引っ込めたり。指示は全体像を描いてある程度まとめてから出すべきなのですが、家庭内ステークホルダーといえどももとはといえば血が繋がっていない他人です。他人の行動を変えようとしてもそうそう変えられません。それなら自分が変われば良いのです。

「過去と他人は変えられない」―コミュニケーションの大原則

正確に言うと、行ったり来たりすることがインセンティブになるようにする方法を考えれば良いわけです。そこにスマートフォンを当てはめるのです。

 つまり、「行ったり来たり」→「たくさん歩く」→「歩数を計測」→「スマホの万歩計機能」というわけです。ごくごく単純なことですが、「この行ったり来たりがぼくを健康にするんだな」「家庭内ステークホルダーの指示でぼくは健康になれるんだな」と思い込むことで、すくなくともあなたは歩数を稼ぎ健康になれますし、忍耐力という美徳を磨くことができます。家庭内ステークホルダーと無用な争いをして消耗することも減るでしょう。

まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく (幻冬舎新書)

 大人のオモチャa.k.aスマートフォンは、大変便利なツールです。付き合い方ー距離感ー次第で、あなたの生活はいかようにも変わっていくのでしょう。わたしは寿司を握るよりスマートフォンを握っている時間のほうが長いので、スマートフォンとのお付き合いを考え直さないと生活に支障が出てきそうです。くわばら、くわばら。