寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

職場の人間関係について

 職場の人間関係が悪いと業務効率が下がり業績に悪影響である。また人間関係で悩むことによりメンタルヘルスが悪化することで休職や離職に及び人材流出に繋がる危険性もある。企業の維持発展のためには職場の人間関係を良好に保つ必要があるわけだ。ゆえに人事部門(労務というよりHuman Resource Development)は組織の人間関係に関するモニタリングを低規定に行い人間関係を悪化させないための働きかけを行うことが業務として求められる。

 人間関係が悪化する、とはつまりコミュニケーション不全のことである。本来共有すべき情報が共有されないため業務推進にあたって大きな阻害要因となりうる。原因のひとつに個人的な批判が批判対象の耳に入ることがある。つまり「お前、俺の悪口言ってただろ」である。この他、「あの部署は何をやってるかわからない(役に立ってないのではないか、というニュアンス)」もままある。たとえば部門Aの若手社員が部門Bを批判し、それが部門Bの責任者の耳に入ってしまうと事態が悪化する。若手社員のキャラクターに依るが、部門Aの責任者が日頃から部門Bを批判しているように捉えられるからだ。こうすると部門A.Bのトップ同士の仲が悪くなり、会議などで同席した場合は社業の発展を志向するのではなく、責任者のメンツを守るための、内向きの議論となり時間という経営リソースを奪うわけである。

 対策としては、HRDが機能している場合、対立の火種がまだ小さいうちにHRDに報告し事態の収集をはかることではないだろうか。少し喉が痛いなと思ったら薬局でトラネキサム酸を飲んでおくようなものだ。

 日本人は批判に弱いというか、批判されると人格を否定されたような気になってしまう。実際、人格批判も多いと思うが。批判するのは意見や行動であって、人格ではないはずだ。そして批判と改善策の提案はセットで行うことが望ましい。批判する俺すげえ、のための批判は愚の骨頂である。極めて人間くさくはあるのだが。

 ま、人の批判をする暇があったら自分の仕事をせいってことでしょうね。