寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

お前らの高速手のひら返しには飽き飽きしました

サッカー日本代表が決勝トーナメントに進出しましたが、いろんなリスクを天秤にかけた結果、一点ビハインドの後半、ポーランドに対して同点とするために攻勢をかけるよりコロンビアの勝ちを信じて消極的なボール回しで日本とポーランドwin-winになったわけです。

 海外のメディアも国内のサッカーファンもこの大人の事情的なやり方を非難しているようです。イギリスのメディアは(イングランドがベルギーに負けたこともあって)ずいぶんないい草です。

 ヨハン・クライフは「美しく敗れることを恥と思うな。無様に勝つことを恥と思え。」と言ったそうですが、日本は目の前の試合に負けた上、さして美しい試合を展開したわけではありませんでした。

ヨハン・クライフ「美しく勝利せよ」

 しかしわたしは声高に西野監督はじめ日本代表選手たちを批判する気にはなれません。確かにサッカー自体はつまらんものでした。睡眠時間を返せと言いたくなりました。しかしワールドカップ開始前はあれだけメディアや世間の有象無象さんたちにボロクソに言われたにもかかわらずコロンビアに勝利、セネガルに引き分け、他国の勝ち点状況も絶妙という結果を手繰り寄せていた日本代表は彼らの実力を考えると大したもんだと思うのです。三戦トータルと決勝トーナメント進出したあとのことを考えた西野監督は苦渋の決断だったんでしょう。外野は無責任に結果論で語るものなので、批判もまあ仕方ないことではありますが。

 「美しく散る」のは日本人の美学のようなところがあります。その精神性に惹かれる人もいれば、特攻隊精神だとバカにする人もいます。無様でも良いのでしぶとく生き抜いてほしいですね。ハダカデバネズミもキモいとか言われながら長い間アフリカの地面の下で種を永らえてきたわけですから。。。これはあんまり関係ないか。

新編 知覧特別攻撃隊

 それはそれとして、サッカー観戦者としては贔屓にしてるチームの「ファイティングスピリット溢れるエキサイティングな勝ち試合」が観たいわけです。決勝トーナメントは勝ち点がどうのこうのではありませんので、勝ち点などの計算を働かせる必要はありません。眼前の試合に全力で向かってスペクタクルを見せてほしいものです。とりあえずお疲れ様でした。

(追記)

 というか、終盤のボール回しやらずに攻めてもあの攻撃ならポーランドのカウンター喰らうことは必定です。失点グループリーグ敗退したら今よりはるかに批判されていたでしょうね。相手との力関係や自分たちが置かれている状況から判断しそれに対応するやり方を、日本は少しずつできてきてるのかなと思った次第です。自分たちの日々の鬱憤を日本代表にぶつけるのはやめような。