寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

ナイトライフを充実させるために気をつけるたった一つのこと

社会経験があり、かつバランスが取れていると思っている遊び人兼ツイッタラー兼ブロガーのヒデヨシ氏が睡眠に関するエントリを書かれていた。ネタが被ってしまうが、睡眠に関する知見を得たので当ブログにて報告する。

□睡眠に関する誤解は世に溢れている

 かくいう私も誤解だらけであった。例えば

レム睡眠とノンレム睡眠は1.5時間で繰り返すので、1.5の整数倍の睡眠時間が取れていたら大丈夫(3または4.5時間睡眠のススメ)

・週末に寝だめすれば睡眠不足は解消できる

・加齢に伴い睡眠時間が短くなるのは、睡眠を必要としていない

などである。

これらは全て誤った知識である。そして、多くの人が睡眠に関する誤った知識をもとに日々を過ごしている。

□レム・ノンレム睡眠の役割とその必要性

 睡眠に関する誤解を3つ挙げた。冒頭はレム睡眠とノンレム睡眠に関する内容であった。高校生時代のわたしは受験勉強に勤しんでおり、まさに寝る間を惜しんで勉強していた。「睡眠時間を削るが学習のパフォーマンスを上げたい」という思いがあり、レム睡眠・ノンレム睡眠が1.5時間周期であるからこの整数倍の時間眠りを取れば翌朝スッキリ目覚められるという知識をどこからか仕入れてきて実行していた。結局4時間半睡眠では足りず、6時間は寝てしまっていた。こうして私は夜ふかしと寝坊を繰り返すlazyでSTUPIDな受験生と化してしまったのだ。

 昔話はさておき、レム睡眠・ノンレム睡眠の周期は1.5時間(90分)という説そのものは正しい。シカゴ大学のクレイトマンとアセリンスキーの実験により立証されている。

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問題は、レム睡眠とノンレム睡眠の周期が単純な90分周期ではなかったということである。上のポリソムノグラフィーをご覧いただけると分かるように、AM5時あたりからレム睡眠期間が長くなっているのだ。23時に寝て7時に起きるパターンの人が0時に寝て6時に起きるとしよう。するとトータルの睡眠時間そのものは25%の減である。しかしレム睡眠期間だけでみてみると睡眠後半のレム睡眠期間がごっそり奪われるわけであり、なんとレム睡眠期間の60~90%を喪うことになるのである。

レム睡眠の役割は、「記憶の細部をかたちづくること」と考えられている(ちなみに夢を見ているときもレム睡眠期である)。夜ふかし早起きで睡眠時間を削って学習することは、本来の記憶力を失わせてパフォーマンスを発揮させないことに繋がっているのである。況や徹夜をや。学習の効率化を考えるのであれば、睡眠時間を削るよりは睡眠時間を7~8時間に固定するためにはどうすれば良いか、昼間の時間をどう使うか考えるほうが神経生理学に正しい方向であると言えよう。

 

 この内容は全て「睡眠こそ最強の解決策である」に書いてあるものである。このエントリでは睡眠に関する世間の誤解を3つ挙げ、そのうちの1つだけを解説した。残り2つについてはご自身でご確認されたし。

睡眠こそ最強の解決策である

 私は昨日22時に就寝した。起床は4:58であった。総睡眠時間は7時間を若干下回っているが、すこぶる快調である。睡眠不足で不機嫌になるわけでなく、記憶力も頭の回転もいつもと比べると少しばかり良くなっているような気がする(気のせいかも)。

  酒をやめツイッターをやめ、夜は眠る。刺激のない生活ではあるが、ようやく手に入れた落ち着いた生活でもある。心身が健康であるためには現代には誘惑が多すぎる。充実したナイトライフとは、心安らかにお布団で快眠を得ることなのかもしれない。