寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

壮大な自慰行為、あるいはサッカー日本代表

 厳然たる統計結果があります。

 2018年6月7日現在、西野朗監督率いるサッカー男子日本代表の公式試合の勝率は0%です。引き分けも0です。負け試合しかしていません。ロシアワールドカップが来週から始まりますが、日本代表のグループリーグ敗退は濃厚です。日本じゅうが意気消沈することは予想に難くありません。

 私自身サッカーは好きで以前は日本代表の試合はほぼ欠かさず観ていましたが、ここ数年はユーチューブでダイジェストを観る程度に留まっていました。理由としては、大して強いわけでもないのに「自分たちのサッカー」などと独りよがりなことを、それなりに経験のある選手が言っていることに落胆したからです。いつからサッカー日本代表はそんな強豪になったのでしょう。

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 いまや日本人が海外リーグでプレイしているのはさしたる驚きではなくなりました。海外リーグでプレイすることなんて夢のまた夢という時代に海外一流リーグで試合に出た奥寺康彦さんや三浦知良選手、中田英寿旅人、中村俊輔選手、野茂英雄さんはパイオニアであり、偉人だと思います(すみません、野茂さんは野球でした)。

「我が道」奥寺康彦

 さて、海外リーグで活躍している選手は注目されがちですが、私は穿った見方をしております。海外一流リーグだと周りは外国人の良いプレーヤーばかり「だから」日本人選手が活躍できるんじゃないかと。チーム全体としての機能を考えないといけませんから、明らかにレベルが劣る選手を試合に出すわけにはいきません。試合にコンスタントに出続けて成果を上げている選手は確かに優秀なのでしょう。しかし、現在の日本人選手ーとくに代表に選出されているようなーのなかで明らかに試合にでていない選手は、少なくとも監督の望む役割を果たす(または、監督やチームメイトとうまくやる)という意味においては実力不足だと言ってよいのではないでしょうか。何が言いたいかというと、怪我明けで試合からも遠ざかっているような選手を、海外チームに所属して過去に実績があるからといって代表に選出するのはやめろということです。そういう枠は一人だけで良いと思う次第です。自慰行為は○○ニーと言いますが、語源は旧約聖書のオナンです。Wikipediaを引用します。

オナン(ヘブライ語: אוֹנָן, ラテン文字転写: Onan)は、旧約聖書『創世記』の登場人物。聖書によれば、ユダとカナン人シュア(英語版)との間に産まれた2番目の息子(創世記38:2-4、歴代誌上2:3)。

オナンの兄エルが神に処刑されたので、父ユダはオナンに兄エルの妻タマルと結婚するよう命じた(創世記38:6-8)。しかし、オナンはタマルによってもうける子が自分の相続人とならないことを知っていたので、性交の際、故意に精液を地に漏らした(創世記38:9)。これは神の意に反することであったので、オナンは神により処刑された(創世記38:10、46:12、民数記26:19)。

 今回の日本代表の選手選びは、未来に種を撒くものとは到底言い難いものでした。「日本らしいサッカー」とか言っちゃう独りよがりな思考回路も加え、まさにオナン的、自慰行為そのものだと思わざるを得ません。JFAの平成30年度予算のうち、代表関連事業で支出するのは52億円です。ワールドカップは4年に1回ですから、単純に4をかけて200億円が1回のワールドカップのための準備費用として使われているんですねえ(決算書がH23年のしかないのはご愛嬌でしょうか)。わたしたちは200億円をかけた自慰行為を見せつけられようとしています。本当にそれは、わたしたちが見たかったものなのでしょうか?

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