寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

仕事の能率を上げる方法

 まだ読了できていませんが、例のシングルタスクの本を読んでいます。

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

 この本によると、そもそも人間の脳の仕組みそのものがマルチタスクに向いていないそうです。マルチタスクをはじめとするストレスに晒されるとコルチゾールというホルモンが分泌され、脳の機能が低下すると言われています。コルチゾールにより歯状回と呼ばれる脳の部位の神経細胞死が誘発されるそうです。おそらくストレスによるコルチゾール分泌に伴う脳機能低下は「安め」という脳からの命令なのでしょうが、哀しいけどこれお仕事なのよね。やらなきゃ飯が食べられないんだ。

第32話 強行突破作戦

 閑話休題

 マルチタスクとは「絶え間なく気が散っている」状態であり、すなわち集中力の欠如を意味します。それではお仕事の能率も上がるわけがなく、結果的に職場や周りの人からの信頼を失うことに繋がってしまいかねません。アレクサンダー・グラハム・ベルのこんな言葉が胸を衝きます。

目の前の仕事に集中しなさい。太陽の光も、一点に集中しなければ発火しないのだから。

 もしわたしが行ったお店で店員にスマートフォンをいじりながら接客されたら?皿洗いのバイトがtwitterしながら皿洗いしてたら?きっと「いい加減にしろ!」と感じるでしょう(そもそもどうやってtwitterしながら皿を洗うんだというツッコミはやめよう)。われわれは目の前の仕事に集中して取り組んでいる人(欲を言えばそこで成果をあげている)に信頼を寄せるものです。「ながら」が向いていること、向いていないことはそれぞれあります。

*1" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41XEPVMR1ML.jpg" alt="寝ながら学べる構造主義 *2" />

構造主義を学ぶことと寝ることは両立しづらい気がします)

 マルチタスクはシングルタスクの(絶え間ない)スイッチングに他ならないわけですから、仕事を急に振られたときに「この○○を片付けてからやります。あと□分で終わらせます。」と言えるかどうか。そしてノートにメモして、急に振られた仕事を○○を片付けたあとに忘れずに実行することが重要です。評価を得ようとしてマルチタスクに走り、60%の出来ばえの仕事を提出することより、シングルタスクを貫通する方が最終的にはわたしたちの信頼を高めることになるのでしょう。なかなか難しいですけどね。やっていきましょう。

 

 余談ですが、twitterや5ちゃんねるなどの「人間の悪意」の凝縮しがちな場所には行かないことにしました。できればYahooニュースのコメントなども見ないほうが良いでしょう。それらにハマることにより目の前の仕事、目の前の人を蔑ろにしてしまうことがあってはせっかくのSNSの存在意義がマイナスのものになってしまいます。自戒を込めて、この余談を締めます。ご清聴ありがとうございました。

*1:文春新書

*2:文春新書