寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

自転車乗りに告ぐ

 先日近所をブラついていると、自転車に対して怒りの声を発する女性がいた。「道路交通法違反だ!」「法律も守れないの!?」「歩道は徐行!」などと。言っていることは正しいのだが、そういう行為(大きな独り言)は周囲から奇異の目で見られるということが分かっていないのか(敢えてやっているとしたらそれはそれで大丈夫かなと思うが)、他人事ながら心配になった。その女性はもしかしたらかつて乱暴な、あるいはスマホ操作のながら運転の自転車に轢かれて怪我をした経験があるのかもしれないし、昔自転車乗りに手ひどくフラれたり自尊心を傷つけられた過去を持つ人なのかもしれない、などと彼女のバックグラウンドを勝手に想像していた。

サイコメトラーEIJI 全12巻完結(文庫版)(講談社漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

 今住んでいるところでは自転車のマナーが悪いとは思わないが、かつて住んでいたところでは自転車マナーが悪いと感じることが多々あった。フラフラ走っている程度ならまだ良い。厄介なのは前後左右を確認しないで、NBAの選手ばりのノールック横断をキメるいきなり道路を横断する高齢者、横に広がる少年少女たち、そして何より自分たちをイケてると思ってるサイクリスト集団である。

弱虫ペダル 56 (少年チャンピオン・コミックス)

スピードは過剰だわ一般道のど真ん中を疾走するわ、車を運転する立場からすると交通事故を起こしてしまいそうでヒヤヒヤしたものだ。歩行者の立場でも、イヤホンして音楽を聴きながら飛ばしてる自転車を見ると、いつかこいつらに轢かれて死んでしまうかもしれない、と恐怖にかられて街を歩いておるのだ。自己分析するに、危険な運転に加えて、「他者への配慮のなさ」が明白であることが一部サイクリストへの嫌悪感の原因であろうと思われる。せめて損害保険には加入しておこう。無謀な自転車運転は簡単に人を死に至らしむのだから。。。(自動車もだ)

自転車事故過失相殺の分析―歩行者と自転車との事故・自転車同士の事故の裁判例

 とはいえ路上で見知らぬサイクリストに向かって注意する気にはなれない寿司職人なのであった。