寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

金がないのは首がないのと一緒やな〜!

人生100年時代といわれています。

不老長寿は人類の夢だそうです。不老はともかく、長寿については、少なくとも現代日本では達成されつつあるんじゃないでしょうか。しかし寿命が延伸する一方で、高齢人口の増大と少子化の合わせ技で社会保障費は減少していきます。年金の受給額も受給年齢も条件は悪くなる一方です。そうすると、病気で死ぬより働けないのに長生きすることがリスクとされてるようになります。「寿命」が「呪命」となってしまいかねないわけです。

 もちろんすぐに社会保障がゼロになるなんて極端な未来を予言するつもりはありません。しかし確実に緩徐に社会保障が削減されていることは事実です。現時点においては我々労働者は割と社会保障されているようです。国民年金や皆保険制度、障害者年金などなど。雇用保険に入っているなら失業手当も出ます。そして、怪我や病気で働けなくなったサラリーマンなら最長1年半は傷病手当金が出ます。まあ、収入ゼロではありませんが収入が減ることは間違いないわけですが。例えばここで住宅ローンを組んだ人を想定します。働けなくなったばあい、その程度が著しい場合(死亡とか寝たきりとか)だと住宅ローンはチャラになりますが、チャラにならない程度の障害だった場合は収入減が容易に想定されます。つまり住宅ローンの支払いが大変になるわけです。戸建ての場合だと平均的には月々10万ほどの支払いになるかと思います。月10万稼ぐためにはマクロミルのアンケートに何回答えれば良いのでしょうか。。。気が遠くなりますよね。

 便利なもので、世の中には収入保障保険という保険商品があります。公的な障害認定があって給付が決定されるものと入院や医師の指示による在宅療養が続くと給付されるタイプの2種類があります。保険の名前は就業不能保険という名前だったかもしれません。日経トレンディをペラペラめくっていたときに目にしました。日本生命の「もしものときの生活費」という商品がイチオシされていました。 いつ体調を崩すかもしれないし、当たった上司が悪くて精神的に参ってしまい、働けなくなってしまうこともあるやもしれません。保険商品によっては精神疾患による就業不能も認めるものもあるそうですから、労働強度の高まる現代において就業不能リスクへの備えはしておいた方が良いかもしれません。

 「働けないのに長生きしてしまう」状態は本人も望んでない状態でしょう。そもそも働くことが人間の本当の価値なのか?というジョルジュ・バタイユ的な問いかけもあることにはあるでしょうが、日々の生活を保障するものがないと(お金だったり肉体的精神的健康だったり、人脈の太さ多さだったり。。)現世における社会生活は苦しいものでしょうから。。。心の糧と腹の糧、この両輪を揃えてはじめて、人生という道をスムーズに進むことができるのだと思います。