寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

【読書感想文】富国と強兵 ⓪

 (全然本を読んでいませんので説得力に欠けますが)ここ最近で一番面白いと感じた書籍です。恥ずかしながらまだ読みきっていません。一冊ぶんの感想・書評をまとめて書くより、1つ1つのエントリにチャプターごとの要約と感想を記していきたいです。それだけの価値がある本だと思いました。

富国と強兵

 この本は地政学と経済学をミックスさせた「地政経済学」のエッセンスが凝縮されています。(凝縮とは言っても500ページを優に超えていますので、お手軽に読み進められるものでもありませんが。。。)いわゆる主流経済学に対する批判が随所に見られ、思わず反感を覚えてしまうこともありますが、歴史的に裏付けのある主張であり一概に「経済学的に正しくない」と否定されるものではやい、とわたしは考えています。

 アベノミクスとかいって景気回復をアピールしていますが、日本はいまひとつ景気が良いとはいえません。手腕が不安視されていたトランプ大統領ですが、大統領就任後のアメリカの景気は大変良くなっています。もちろんオバマ政権時代の政策の恩恵もありますが(リーマンショックからの回復など)。自由貿易に異を唱え、関税を強化するなどと言っている「経済学的に間違っている」アメリカが経済的に繁栄して、TTP推進に代表されるように自由貿易財政再建を掲げている「経済学的に正しい」日本がなぜ貧しくなる一方なのか?この問いに対する1つの説得力のある回答がこの本の中にはあります。

 4000円近くする本ですが、経済学と歴史に興味のある人はmust buyです。