【読書感想文】サピエンス全史 下巻
私たちはなんのために歴史を学ぶのだろうか。この本にはその答えのひとつがある。
歴史は決定論では説明できないし、混沌としているから予想できない。
(47p,l2)
物理学や経済学とは違い、歴史は正確な予想をするための手段ではない。歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を広げ、現在の私たちの状況は自然なものでも必然的なものでもなく、したがって私たちの前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するためなのだ。
(48p,l10〜13)
まだ全然読めてないけれど、歴史は必然ではなく、数多ある可能性のなかから偶然たまたま、今に通じる一つの選択肢が選ばれてしまったという考え方を学べた。これは生物進化と同じである。偶然だったのだ。適者生存とはいうが、ある種が優れているというより、たまたま、そうなってしまったのだ。進化も歴史も、不条理なものなのだ。