寿司職人ブログ

人生真ん中あたり

【映画感想文】Red Sparrow

 2017年度が終わった、ノルマ大幅未達で終わってしまった腹いせに17時前にオフィスを出て映画を観てやったのだ。

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前々から、前髪パッツン金髪女が出ていた予告編が気になっていた。チケットを買う5秒前に、前髪パッツン金髪女がジェニファー・ローレンスだということに気づいた。予告編すらちゃんと観ていない注意力散漫かつ下調べ無しな俺だからノルマ大幅未達になってしまうんだろう。部長にとりあえず謝っておく。ごめりんこ。

 さて今日は行きつけの映画館の会員なら1000円で観られる日なのだから映画があまりイケてなくてもまあいいかと思っていたのだが、結論から言うと満足のいく作品だった。予備知識無しで行ったので今ひとつ理解しきれていないところもあるが、あらすじを紹介していく。

 主人公はドミニカというモスクワに住むバレリーナだが、●●が(自粛)したのをきっかけにヤバめの政府の人(ドミニカの叔父)と接点を持たざるを得なくなった。ヤバめの政府の人の依頼に応じてターゲットと(自主規制)していると✖️✖️な羽目になってしまい、家族の生活と自分の命を守るためにあんなことやこんなことまでしなくてはならなくなってしまう。。、そしてあんなことやこんなことを通じてドミニカが得たものは。。。

。。

というのが(97%ほど端折った)あらすじです。まあ早い話が女スパイもの映画なんですけどね、これがなかなか「地味」なんですよ。MIやキングスマン的なアクションシーンとケレン味満載系の動的スパイ映画ではなく、裏切りのサーカス的な静的スパイ映画というわけです。ただしここはジェニファー・ローレンス主演ですから画面に圧倒的に華があります。こんなムチムチなバレリーナはいないだろう(ブラックスワンナタリー・ポートマンを思い出してみよう)とツッコミを入れたくなってしまいますが、女スパイ役としてみるなら大正解の大正義でございました。前半、ドミニカがスパイ養成学校に入らされ、そこで教官からR15なことをしろと命令されるわけですが、そのシークエンスで見せた裸体はまさにハニートラップ、プーさんを誘う蜜壺なわけでございます。小生の愚息も思わず反応してしまいました(してない)。映画の華はお色気シーンだと言いたいわけではありませんが、実に大画面に映える裸体でした。眼福眼福。

 誤解がないように申し上げておきたいことは、この映画は決してお色気のみが売りではないということです。ラストでは伏線をうまく回収したどんでん返しでカタルシスを満たしてくれます。二転三転するストーリーの中で、一体なんでドミニカはこんなことを?と思うシーンにも全て意味があったのですね。つまり、このよく練られた脚本がこの映画の本当の華だと俺は思ったわけです。そしてそのスパイ映画の重要な要素である「裏切り」ですが、ジェニファー・ローレンスの圧倒的演技力が我々観客を欺きます。また、この映画、なんと言っても「痛い」!!!!!心臓の弱い人は見ちゃいかんだろ。静的スパイ映画なんで銃撃戦とかカーチェイスとか無いんですよ。敢えてなんでしょうけど。観ている側が思わず目を背けたくなってしまうシーンが随所にあります(というか冒頭から)。これこそリアルな暴力、スパイ映画の闇だよねえと口ではいうものの心の中では「ウワアもう痛いって!やめたげて!」と叫び、映画館の肘掛け椅子を握りしめてしまうレベルです。ダニエル・クレイグキンタマしばかれてたあのシーンに比する!? これも敢えて狙ってやってるんだろうな。それはなぜか。なぜそこまでエグくロシアのインテリジェンスを描く必要があるのか?ということを考えると、アメリカのリベラルが大嫌いな共和党トランプ大統領のロシアンゲート問題への生理的嫌悪感を掻き立てる狙いがあるんじゃないかなーなんてことに考えが至ってしまいました笑 だって。。。ドミニカの叔父さん役の人。。。見れば見るほど✖︎ー✖︎✖︎にそっくりなんだもの。。。 トランプのおっさん嫌われてるなあ。。。これがソフトパワーによる戦争なんですかねぇ。

 

 というわけでとりとめのない感想になってしまいましたけど、Red Sparrowおススメです!75点

 

キングスマン(字幕版)

キングスマン(字幕版)